WEBデザイナー・グラフィックデザイナー安田昌平がネット上に開いた社会のまどの中のブログ

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恐怖!“ピテカントロプス”のリンク

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 またも夫婦ネタで恐縮だが、これほど強力な“リンク”は、おそらく他にないだろう。

 私の父は呉服店を営んでいて、仕入れなどのために度々京都や東京に足を運ぶ。私も子どもの頃から年に何度か東京へ付いて行き、都会の雰囲気を味あわせてもらったものだ。おかげで高校を卒業して田舎から突然都会に出ていった時にも、大してカルチャーショックに悩まされることもなく生活に馴染めたと大変感謝している。また、好奇心旺盛な父は、「食」や「文化」にその本領を発揮し、大いに私を巻き込んだ。あそこに“旨いモノ”があると言っては食べに行き、こちらに“面白いモノ”があると言っては見に行った。不精者の私が、そこそこ知識と経験が得られたのは、父の尻にくっついて来た少年時代のこうした背景があったからに違いない。

 私が結婚して、2年程過ぎた時のこと。妻と“美術展”“展覧会”の話になった。妻は都会育ち、私は田舎育ちだが、なにせ私は少年時代“金魚の糞”で色々なモノを観て育った。こうした話題にも臆するものではない。
「そう言えば昔、上野に“ピテカントロプス展”を見にいったなぁ。あぁ懐かしい。」私は自慢げに言ったのだった。
「パンフレットの表紙がブルーのベースにピテカントロプスの横顔のヤツでしょ? 私もそれ観た観た!」妻は意外な反応を示した。
「え? それじゃあ、もしかして日本橋高島屋でやってた“ミレー展”も観に行ってたりして…」
「“種を蒔く人”の下地に別の絵が隠されていた…って、アレでしょ? 私も行ったよ。もしかして、会場ですれ違っていたりして!?」
 これは、どうしたことか! 学生時代に初めて出逢ったと思っていた二人は、実はその何年も前に逢っていた可能性が浮上したのだ。さらに、自分で決めたと思っていた結婚が、何物かによって(?)決められていたことさえ考えられる。“ピテカントロプス”か“種を蒔く人”の仕業か!?

 この話に嘘はないが、私たちはこれを“ネタ”にしているところがある。先日もTさんに二人でこの話をして驚かせようと目論んだ。Tさんは数年前に転勤で秋田に赴任され、最初は“左遷”かと落ち込まれたらしいが、そのうち田舎暮らしが気に入って、最近ご夫婦で定住を決意された友人だ。
 話を聞いたTさんは「あ、ピテカントロプス展へは僕もいきました」と、サラリとひとこと…。このネタにウケるどころか、Tさんもこの“リンク”に噛んでいるらしい。しかも、犯人は“ピテカントロプス”に絞り込まれた。

 この“リンク”については、どのように判断したものか、正直言ってお手上げである。ただ、言えることは「袖すりあうも…」は、バカに出来ないと言うことだ。そして、将来、誰がどんな深い関わりになるかもしれないので、身の回りの人にはとりあえず良くしておかなければ……。

ああ、恐ろしい!

教訓1◆きゃあぁ〜!
教訓2◆あの時、ピテカントロプス展を観に行かなければ……

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このページは、Yasudaが2001年11月 3日 18:14に書いたブログ記事です。

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